鉄鋼関税が米国フォードの利益を約1130億円押し下げ
貿易摩擦問題について最近ではマーケットは問題視しているようには見えないが、今後の決算で影響が少しずつ現れてくるのかもしれない。
米国フォード・モーターは『鉄鋼関税が利益を約10億ドル(約1130億円)押し下げた。』とCEOのジム・ハケット氏がコメントしている。既に損失が出ており、問題が迅速に解決しなければ、より一層の打撃を受ける恐れがあるとも言っている。
フォードのケースでは、米国内需銘柄であることで関税のデメリットを受けている。確かに、メリットを享受する業種もあるのだろうが、デメリット・メリットの影響がどの程度なのか、10月の決算では明らかになっていくだろう。
米中貿易摩擦は解決の糸口すら見えていない状況であり、アリババのジャック・マー氏も指摘している通り長引く可能性がある。多くのアナリストやストラテジストが警鐘を鳴らしている通り、長引くほど悪影響は拡大していく恐れがある。