ドル安容認?!今後のドル円の動きについて

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米国経済の好調さを受け、米長期金利は上昇しているにも関わらず、ドル安円高の流れが続いている。この動きの発端とされているのが、1月24日に米・ムニューシン財務長官が『ドル安歓迎』発言をしたこととされているが、現状では特段深い意味合いは無いとの見方もある。

だが実際のところ、30年ぶりの大型減税を実施する米国にとって双子の赤字(貿易赤字と財政赤字)の穴埋めを何らかしらの形で行わなければならないであろうし、トランプ政権にとっては11月の中間選挙を考えると財政問題を少しでも解消する動きを見せたいことろだろう。

直近出されたアルミニウムと鉄鋼の輸入制限はその一例とも取れる。

また、トランプ大統領は『日本と韓国に対し、米国は防衛を強化しているにも関わらず、それに対する費用負担が少ない』ことにも言及している。となると、トランプ政権の日本への圧力は強まる可能性も高い。

一方、浜田内閣官房参与は黒田日銀総裁に『外債購入を検討すべき』と発言したと伝えられている。外債購入は、円を売って外貨を調達することから、日銀が外債を購入することになれば実質的な『円売りドル買い』つまりは『為替介入』になる。

これまでも円高局面では『外債購入』についての議論が浮上してきたが、今回直ぐに採用される可能性は低いだろう。ただし、一時的には一方的な円高抑止には繋がるかもしれない。

米国第一主義を掲げるトランプ政権の政策が通るのか、日本は政策で円安を維持するのか。

今後の動きに注目だ。

参考記事;http://gendai.ismedia.jp/articles/-/54601