中国・共産党大会後の景気下振れ懸念

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18日より開催されている中国共産党大会後、中国の経済成長率が減速するのではないかと懸念が出ている。これまでの5年間、金融や不動産を締め付ける一方で、インフラ投資と企業減税で中国景気を支えてきた。共産党大会後は、これまでのインフラ投資を調節すると見られている。

本日発表された7-9月期GDPは予想通りプラス6.8%で、習近平指導部が通年目標としている『6.5%前後』を達成するのは間違いないとしながらも、本日発表された1-9月期・鉱工業生産はプラス6.7%増と前回(1-6月期)のプラス6.9%増より減速。スマートフォンや小型車が振るわなかったことが要因としている。環境規制強化により工場の生産停止や廃業につながり、化学製品、セメント、非鉄金属などの生産も抑えられた模様。

中国共産党大会での新たな政策方針により、中国経済成長率を緩やかに減速させるとの見方があるが、経済が失速しそうになれば、現状ではコントロールできる範囲と見られている。

これまで、中国の需給や環境規制強化などを背景に上昇を見せていた非鉄は、今後の中国景気を睨みながらの展開が予想され、一旦は調整局面に入る可能性があるのではないか。

参考記事;https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22436100Z11C17A0000000/