世界は住宅バブル 日本の住宅価格は緩やかな上昇の背景

世界の多くの国が低金利政策を行ってきたことで、住宅ローン金利が低い状況の中、2017年9月までの5年間の住宅価格は各国軒並み上昇している。

米国 38%/ カナダ 48%/ オーストラリア 46%/ スウェーデン 53%/ 日本11%

日本の住宅価格のピークは1985年3月~1991年3月の間での48%で、上記の上昇率を見ても分かる通り、他の国に比べて極めて低い。

金融引き締めを始めた国があるのに対し、日本ではゼロ金利政策を維持しているにも関わらず住宅価格が伸びないのは、日本の人口減少・少子高齢化への懸念があるからだ。

現在はオリンピック需要もあり日本の住宅価格も上昇してはいるものの、2033年に空き家率は30%にまで達するという見方が多い。空室率が増えれば今度は価格競争が出てくるのが目に見えていることも要因だろう。

筆者は、どんどん移民を増やすなどしない限り、高齢化・人口減が差し迫っている日本に明るい未来は無いと考えている。移民を増やすことにも問題はあるだろうが、それ以上の大きな問題が高齢化・人口減少だろう。

参考記事;http://diamond.jp/articles/-/169418