来日中のトランプ大統領、日本へ『補助金』要求の可能性

トランプ大統領が日本に到着し、安倍首相は最大限のおもてなしをしている。ゴルフを一緒にし、夜には銀座での会食。報道で見る限り、安倍首相の顔からは厳しさは無く、日米関係は良好に見える。6日、迎賓館で日米首脳会談が行われる中で、北朝鮮問題について話し合うと見られており、安倍首相も『北朝鮮へ日本独自の制裁を加える』ことをトランプ大統領に伝えるようだ。

だが日米首脳会談で米国から日本側に3つの要求がされる可能性がある。問題となるのは、年間約700億ドルになる日米貿易赤字解消だ。選挙期間中から、米国の貿易赤字解消についてトランプ大統領は訴え続けている。そこで突きつけられる可能性があるのが『自動車の非関税障壁』『牛肉の高関税』『医薬品の価格制度の見直し』。

『自動車の非関税障壁』については、日本車が米国で売れているのに対し、米国の車が日本で売れていないと以前から批判の声がでている。『牛肉』についても日本政府によりセーフガードが発令されたことを受け米政府から不満の声も出ている。『医薬品の価格制度の見直し』については、現在日本政府は薬価制度改革を通じて、製薬メーカーの高額な新薬開発への支援を打ち切りたいようだが、米国資本が入っている製薬会社が日本には多く、米国側からすると補助金を打ち切らせたくないだろう。

安倍首相は訪米した際の『お土産金』だけでなく、今回もトランプ大統領に押し切られる形になるのか。国民からは海外支援よりも国内を何とかして欲しいとの声も度々聞かれるだけに、明日の日米首脳会談の内容は注目すべきだろう。

参考記事;https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171104-00053410-gendaibiz-bus_all&p=2