みずほ証券アナリスト『TOPIXが今の日本株を物語っている』

みずほ証券アナリスト『TOPIXが今の日本株を物語っている』

NT倍率(日経平均をTOPIXで割ったもの)は9日、一時13.8倍まで上昇し、2000年以降で最高値を更新。TOPIXのウェートが高い輸送用機器(トヨタ・ホンダ・いすゞ)に対し決算発表による業績失望や出尽くしにより下落しているのも要因だが、米中通商協議の先行き懸念の影響もあると言う。

みずほ証券投資情報部のシニアテクニカルアナリストは『海外勢は日本株に対して昨年から戻り売り姿勢にある。米中摩擦を含めた世界景気への懸念がある中で、稼ぐ力を示すROE(株主資本利益率)の低さから日本株を評価しておらず、日本株全般を売り浴びせている』『対して日経平均は、日本銀行のETF買いに伴う一部品薄株の株券が足りなくなるなどトリッキーな動きが影響し、思ったほど下がらないことがNT倍率の上昇に繋がっている』と指摘。

また、『世間一般が見がちな日経平均は横ばいで見える景色は違うが、TOPIXが今の日本株を物語っている。TOPIXが2018年1月を起点としたダウントレンドにある以上、NT倍率の上昇はまだ続く』とコメントしている。

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