ウォール街 『米国株 リセッションの可能性を考慮』

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リセッションという言葉が取り上げられるケースが増えている。経済成長と企業収益の伸びは今年の急激なペースから2019年には鈍化すると見られていることで、株式市場ではディフェンシブ銘柄や相場の乱高下に耐えうる企業が人気化するなど、過去の成長減速の前触れになった動きが見られる。

S&P500種構成銘柄のうち、200日移動平均を上回っているのはわずか37%。失速した銘柄数の多さは歴史的に見て高水準であるものの、直近2016年のケースでは200日移動平均線を上回る銘柄数が減少したがリセッションは発生していない。

米リセッション確率予想指数によると、米国が向こう1年にリセッション入りする確率は15%。米経済は19年と20年に多少減速すると予想されつつも、エコノミスト予想の中央値では向こう1年で2.6%の成長が見込まれている。エコノミストのリセッション予想は必ずしも正確なわけではないものの、投資家がディフェンシブ銘柄に資金シフトしている動きは見られ、9月以来、唯一、公共株は上昇している。

JPモルガン;『投資家がリセッションを織り込み始めているが、こうした動きは行き過ぎでファンダメンタルズと一貫しない』

キーバンク;『売り浴びせの要因は、われわれに見えない何かを市場が見抜いている。世界の成長や世界経済が想定されるよりもはるかに弱いなら、逃げ場はあまり多くないと懸念を強める』

参考記事;https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-26/PIS1AC6TTDS301?srnd=cojp-v2