クーレECB専務理事『貿易戦争で最も打撃を受けるのは米国』

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ECB専務理事・クーレ氏は、貿易戦争となれば成長率と雇用に悪影響を及ぼすとの考えを示し、ECBのシュミレーションで米国の輸出入品全てに10%の関税を課した場合について以下のように述べた。

『・世界経済は最初の年で1%鈍化
・最も打撃を受けるのは米国
・ユーロ圏はそれほど深刻な低下にはならない』

このことについて、ホワイトハウスも同意見であることから米国時間の4日に『これ以上の対中措置は予定せず』との発表をしたのだろう。それにも関わらず、日本時間の6日朝にトランプ大統領が『中国製品1000億ドル対象の追加関税検討を指示したと伝えられている。

トランプ大統領・習近平国家主席ともに、世論の声に耳を傾けない状況にあると言える。貿易摩擦問題自体、簡単に解決することではない為、事あるごとに株式市場を振り回す展開は続くだろう。

米国・中国の状況を見ても引くに引けない状況であると考えると、振り回される株価に一喜一憂するのではなく、大きな方向感を見据えることに注視したい。

参考記事;https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-trade-idJPKCN1HD12S