イールドカーブのフラット化について

イールドカーブのフラット化について

度々取り立たされる米・イールドカーブのフラット化について、今月26日に米・クリーブランド地区連銀総裁は『最近みられる債券イールドカーブ(利回り曲線)のフラット化は米経済が鈍化する可能性を示唆するものではない』との見方を示した。

イールドカーブのフラット化は、景気がピークをつけた時や景気後退のタイミングで出てくる現象と言われていることから、マーケットの調整色が強い時に度々注目されているようだ。

だが、実際に景気後退局面入りする逆イールド(長期金利より短期金利の方が高くなる状況)にはまだ時間を要するように思える。クリーブランド地区連銀総裁の見立ての通り、昨晩発表のあった2017年10-12月期実質GDPは市場予想を上回り、更に改定値から上昇修正されている。

また、米国では4月の半ばには確定申告の還付金が戻ってくる時期ということもあり、需給の面から見ると上昇しやすい時期だ。

とは言え、地区連銀総裁がコメントするほど注目されている『イールドカーブ』は今後、短期金利と長期金利の差が縮まってくると懸念が広がる可能性もあることから、注視しておくべきだと考えている。

参考記事;https://jp.reuters.com/article/usa-fed-mester-yields-idJPKBN1H22YH