米経済について景気の過熱感に警鐘

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米国経済は、トランプ政権が目標とする3%成長を2期連続で達成するなど、今年も景気拡大の見通しだが、マーケット関係者の中には慎重な見解を示す者もいる。

世界最大の投資信託会社・バンガード(500兆円を超える資産を運用)のチーフエコノミスト ジョー・デービス氏もその一人だ。

デービス氏は、『過去200年の歴史の中で、現在の米国株式市場は2番目に長い上昇を続けているが、この状態が今後も続くとは思わない』としている。その理由として、『1990年代後半のようなバブルとまでは言えないが、企業業績と株価のかい離が大きくなりすぎている。商業不動産や社債市場ではすでにバブル手前の現象が起きている。投資家に対しては高いリターンを期待せず慎重になるべきだと注意を促している』とコメントしている。

今年から適用される米国の減税法案で、最も恩恵を受けるのは『リスクをとれる投資家』との意見もあり、米国市場での投資熱は冷める気配は無さそうだが、NAFTA交渉の見直しから米国が離脱する懸念や、米中貿易摩擦に関する懸念など、懸念材料がないわけでもない。

デービス氏の言う通り、どのようなことが混乱のきっかけになるかは分からないが、資産運用を行う上でリスクに備える姿勢は必要だろう。

参考記事;https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180103/k10011277691000.html