『IMFの世界経済見通し』の2018年予測

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10月10日に発表されたIMFの世界経済見通しでは、『世界経済の成長予測における当面のリスクはほぼ均衡状態にあるが、中期的には依然として下振れ方向に傾いている』と指摘されている。好業績の発表もあり、日経平均は右肩上がりとなっているが、今年も残り15営業日であり、日本のマーケットでも来期の成長率を見越した個別株価の動きが見られる。

下記の表の通り、日本・英国・ユーロ圏・メキシコ・中国は成長率が減速すると予測されている。この予測を受けてか、直近では中国での売上が締める割合が高い銘柄は売りに押されているものが多く、逆にインドに拠点を持つ銘柄は日経平均の動きと連動して買われている傾向にあるように見える。

日本は前回発表の7月分から2017年は0.2ポイント上昇の1.5%、2018年は0.1ポイント上昇の0.7%に上方修正されているとは言え、2018年は今年の半分以下の伸び率と予想されている。

海外投資家が、この数字をどのように判断するか。伸び率が減少する国(日本)で、伸び率が低下する国に重きを置いている企業に対し、更に株を買い進めるか・・・

次回の見通しがでるまで、または来年の決算発表で好業績が確認できるまでは、上下はしつつもこの動きが続く可能性があるのではないだろうか。

参考記事;http://www.nikkoam.com/fund-academy/rakuyomi/vol-1280