中国EVメーカーの実情、EV車は既に供給過剰

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中国政府は2019年には自動車メーカーの総生産台数のうち3~4%前後をEVにするよう要求。自動車メーカーはこぞってEV自動車への取り組みを加速させているが、現状では、EV販売はさほど盛り上がっていない。

中国CAAMによると今年1-9月のEV生産台数は42万4000台あったにも関わらず、販売台数は39万8000台であり、このうち消費者に販売した割合は4分の1程度だったという。2020年までEV補助金制度は続けられるものの、今年に入り、電気自動車等のエコカーに対する政府の補助金支給の審査が厳しくなり、補助金自体も昨年比で約4割減額された。更には、補助金があっても、ガソリン車との価格差は依然として大きく、消費者にはまだまだ浸透していないのが現実だ。

この状態を顕著に表したのが中国自動車メーカーでEVの先駆者とも言えるBYDとBAICモーターの決算ではないだろうか。いずれも1-9月期の販売台数は19%減、26%減と減少。補助金の減額と共に、販売台数が減少していた。

それでもドイツのVWは2020年までに40万台のEV生産を目指しているし、米フォードは中国にEV新工場を建設、米テスラも上海にEV工場を建設する。

参考記事;http://jp.wsj.com/articles/SB10340777355040654045404583521701228272258