歴史は繰り返す バブルと現在の日経平均株価

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一橋大学大学院特人教授は、過去に経験したバブルと崩壊から次のような教訓があるという。現在バブルなのかについては率直な発言はないものの、『バブルは崩壊して初めてバブルと認識する』とした上で、現在の日経平均株価の上昇はリーマンショック前のバブル時より長くて大きく、更にバブルは約10年に1度の割合で起きており、そろそろバブルになるタイミングだとしている。

バブル発生の条件は『好景気』『低インフレ』『低金利』が同時にそろうこと。現在、WTI価格は上昇してきているとは言え、シェール革命などにより原油価格は低い水準、ネット通販などが台頭したため世界的に低インフレ、低金利状態であり、バブル発生の条件はそろっている。となると、既に現在はバブルなのかもしれない。

過去3回のバブル崩壊時を見ると1989年~92年で日経平均株価は63.2%、2000年~03年では63.5%、2007年~09年では61.4%下落した。この3つの時期に共通して見られたことは『逆イールドカーブ』だ。通常、短期金利より長期金利が高く推移し右肩上がりになっているのだが、短期が高く長期が低くなる現象のこと。現在の米国金利は政策金利が1~1.25%、長期金利が2.4%程度なので、即、急落ということは無さそうだが、急降下は急上昇がなければ起こらないというリスクは頭に入れておきたい。

参考記事;https://style.nikkei.com/article/DGXMZO22871190Q7A031C1000000?page=2