金融、過当競争による収益性低下

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日銀が23日に発表した『金融システムレポート』で、日本の金融機関が抱えるリスクについて、地域金融機関が過当競争による収益性の低下を示した。従業員数や店舗数が供給超過状態であり、貸出し競争により金利低下を招いており、資金調達方法や事業承継が懸念される。参考記事内にある図表Ⅲ-5-2『金融機関の貸出態度判断DI』を見ると、貸出態度がピークアウトしているように見える。1980年代の不動産バブル期のように持ち直す可能性も否めないとは思うが、貸出条件緩和は終わった可能性もある。

また同資料の『不動産史上参加者のマーケット・サイクルに対する評価』では、最も多くの不動産史上参加者が、現状が「拡大期のピーク」であると認識していることが伺える。この結果は、前回調査よりも10%以上増加している。2020年東京オリンピックまで不動産市場は活況との見方もあるが、同資料を見る限りでは、来年2018年にかけてがピークになる可能性がありそうだ。

参考記事:https://www.boj.or.jp/research/brp/fsr/fsr171023.htm/