中国・金融リスクに国際社会から懸念が広がる

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中国共産党機関紙・人民日報によると、12日、李克強首相は中国経済に関する座談会で「中国はマクロ経済を慎重に管理し、金融システムリスク防止策を強化していく」と述べたほか、中国の金融リスクに対し「全体的には安定しているがリスクが高い部分もある」と述べたと言う。

『チャイナリスク』懸念が浮上した発端の一つは、ムーディーズ・インベスターズ・サービス(米格付け機関)が5月23日、中国・長期国債の格付けを引き下げたことにあるだろう。中国の格付け引き下げは1989年の天安門事件以来28年ぶりのこと。格下げの理由については、債務増加が続き、財務状況が悪化するとしている。

更に、8月15日IMFは、拡大が続く官民の債務が中長期的に成長を急減速させる恐れがあると警戒を示した。非金融部門の企業債務の合計は対国内総生産比が200%を超え、今後5年で300%近くまで膨れると予測している。

1990年代の日本バブル崩壊時、債務とGDPの比率は220%、2008年の米国リーマンショック時では170%であったことから、このままでは金融危機の引き金にもなると警鐘を鳴らした。

参考記事;http://www.sankei.com/premium/news/170924/prm1709240023-n5.html